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<正陽門>(前門)(せいようもん)
俗称に前門ともいう。天安門広場の南側にある。明・清両代の北京内城の正門である。かつては、皇帝の居城としての紫禁城があり、それを内城が囲み、その外側を外城が取り囲む、という構造になっていたが、正陽門はその内城の正門。
内城には九つの門があったが、完全な形で残っているのは正陽門のみ。
城楼は明の北京遷都決定とほぼ同時の永楽19年(1421)の建造。高さ42m・間口柱間7間。
正陽門の南側に建つのは箭楼。文字通り、矢を射るための楼城で、壁には矢の射出孔が開けてある。明の正統4年(1439)の建造で、城楼と箭楼の下には車馬の通るヴォールト式の通路がある。箭楼は清の乾隆45年(1780)と道光29年(1849)に焼失、また光緒26年(1900)に城楼は8か国連合軍に破壊され、箭楼も戦火にみまわれたが、いずれもただちに再建。
1916年から度々大改修が行われ、現在の外観を呈するにいたった。北京に現存する最も大きな城門である。現在内部は公開されており、北京のかつての建物や町の様子の写真が展示されている。
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